HVとEV 2009 10 25

 自動車会社のGMとは、General Motorsの略語ですから、
設立当初は、ガソリン自動車ではなく、
電気自動車を想定していたのかもしれません。
 しかし、アメリカの広大な国土を考えると、
電気自動車は、航続距離の面で無理かもしれません。
それは、技術が進歩した今でも、そうかもしれません。
 このような広大な国土を考えれば、
アメリカは、HVかPHV(ハイブリッドカー)が適していると思います。
 多くの日本人は、アメリカというと、
ニューヨークやロサンゼルスを連想しますが、
このような都市は、アメリカでは特殊だと思います。
 地平線まで一直線に伸びる道路。
こういうイメージの方がアメリカの国土に近いと思います。
 一方の日本は、どうか。
国土が狭い上に、大部分が山岳地帯で、平野が少ない。
しかも、鉄道王国です。
 このような国土では、自動車の走行距離は短いでしょう。
1回の走行が、50Km以内で収まるのではないでしょうか。
都市部では、さらに走行距離が短いでしょう。
こうしてみると、日本の国土は、電気自動車(EV)が適していると思います。
 日本の自動車メーカーは、電気自動車も開発していますので、
電気自動車の時代になっても、問題ないと思いますが、
ガソリンエンジンと違って別の問題が出てくるでしょう。
 電気自動車は、ガソリン自動車に比べれば、
構造がシンプルなので、
新規参入が可能となっています。
電機メーカーが電気自動車を作ることが可能です。
いや、新興企業だって、電気自動車を作ることが可能です。
 今のところ、電気自動車の電池の価格は、200万円以上となっていますので、
日本の安全基準を満たす「大衆向けの電気自動車」は、
当面、登場しないでしょうが、
科学技術には、ブレークスルーがよくありますので、どうなるかわかりません。
 さて、既存の自動車メーカーは、どうするか。
自動車というものは、実用性のほかに、
個人の趣味・嗜好が強く出ていると思います。
走行性能は平凡なのに、優れたデザインで売れる車は多いと思います。
 また、安全技術の面も、相当に技術の集積が必要です。
年間の交通事故の死傷者数は、どのくらいあると思いますか。
この数字は、通常の戦争の死傷者よりも多いと思います。
 この問題に、真剣に取り組むべきです。
本当は、安全技術を装備していない自動車は、道路を走ってはいけないのです。
 いつまで、交通事故を放置するのでしょうか。
通常戦争の死傷者よりも多いという現状を黙認し、
人命よりも産業優先が、今の自動車産業です。
 人間の操作ミスを自動車の安全技術が補完する。
これが当たり前となっていくべきです。
そうでない自動車は、すべて欠陥車と言うべきです。
 現在、日米欧で、銀行の安全基準をよく議論していますが、
その前に、自動車の安全基準を国際的に決めるべきです。
 自動車の広告には、どのような安全技術が装備されているか、
それを義務付けすべきです。

idea factory from newspaper 2003 8 27
車にもレーダーの時代
 最近は、車も、レーダーを搭載する時代となりました。
広告によると、「フェーズドアレイタイプの電子スキャンのミリ波レーダーによって、
前方車両や障害物に対する衝突の可能性を判断」と書いてあります。
 フェーズドアレイというと、
フェーズドアレイレーダーを搭載したイージス艦を連想しますね。
 しかし、こういうレーダーは、トラックに搭載すべきでしょう。
トラックは、夜間の長時間走行が多いですから。


















































 

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